生徒がよく間違える問題とか理解できないと訴える問題にはやはり何らかの理由があります。
そしてそれは多くの場合は英語と日本語のギャップにあります。
次の問題もその手の問題の一つです。

問)日本文に合うように英文の(  )内に入れるのにふさわしい選択肢を選びなさい。
 暗くならないうちに家に帰って来なさい。
 Come back home, before it (        ) dark.
 ①won’t get   ②will get    ③doesn’t get    ④gets

この問題を解かせると①や③、つまり否定語を含む選択肢を選ぶ生徒が非常に多いのです。
理由は簡単で日本文が「暗くならない」と否定語を含んでいるからです。
ところが正解は④と否定語を含まない形になります。
理由は簡単で正解選択肢を入れて直訳してみればわかります。

直訳)暗くなる前に家に帰って来なさい。

つまりもともと否定語はなかった訳です。
問題の日本文をよく見ると・・・
「暗くならないうちに」と接続詞に相当する部分がbeforeの意味である「前に」ではないのです。
日本語では「暗くならないうちに」と「暗くなる前に」はどちらもよく使う表現なのでつい混同してしまうわけです。
ちなみに「暗くならないうちに」を英語に直訳すると”while it isn’t dark”ですがあまり一般的ではないように思えます。

最後に1問練習してみましょう。
問)(  )に入れるのにふさわしい語を選びなさい。
 Write down his phone number before (        ).
 ①you don’t forget    ②you won’t forget    ③you forget    ④you’ll forget


















答)③(忘れる前に電話番号を書き写しなさい)