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英語学習法

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ここでは英語の学習方法について触れます。対象は日本で生活する小学生以上の方です

1.概論
 英語に限らず言語の習得に関してはその手法を年齢に応じて分けて行かねばなりません。
つまり、自然に周囲で用いられている言語を習得してしまう年齢(=12歳まででしょうか)と
それ以降の年齢とでは手法を変えていかねばならないということです。

このサイトでは対象を「自然には言語を習得できない」年齢の方を対象としています。
このような人々が新たな言語を習得するためには「理論的に文法を学ぶこと」が不可欠です。
よって、このサイトでは文法関連の内容が多くなっています。

 もちろん、文法だけ暗記しても、言葉はしゃべれるようにも読めるようにも、
そしてもちろん聞けるようにもなりませんから、単語を暗記したり、ネイティブの英語を
たくさん聞いたり、実際に自分で発声したりする訓練が大切ですが、本サイトでは、
それらに関しては学習方法や素材を紹介することを主に行い皆さんの学習をサポートしていく予定です。

2.文法
「文法(の学習)なんていらない」という指導者もひょっとしたらいるのかもしれませんが、
外国語を学ぶ際にはやはり帰納的に学ぶ(=経験から学ぶ)より演繹的に学ぶ(=法則を学ぶ)方が楽な場合が多いでしょう。
例えばいわゆる「三単現のS」を学ぶ時に、経験的に学んでいくことは途方もないことでしょう。
I like tennis.
You like tennis.
He likes tennis.
She likes tennis.
They like tennis.
(以下省略)

こうしてたくさんの英文から経験的に学ぶよりも、
「主語が三人称単数形で動詞が現在形の場合は動詞の末尾にsまたはesをつける」
としてしまった方が少なくとも小学校の高学年以降には圧倒的に速いでしょう。
もちろん「三人称って何ですか?」ということは説明して上げなければなりませんが・・・。
ちなみにこれも難しいことはなくて「I, we, you以外は全て三人称。犬でも鉛筆でも」で終了です!

 このように演繹的手法で語順や語形変化の枠組みをある程度作ってしまい、そこに語彙を流し込んでいく方が、
圧倒的に短時間で言語を習得できるのです。

3.語彙
「単語が覚えられなくて困ってます」という声は何も英語をやり直している大人だけではなく、
中学生からもよく聞かれます。この暗記力というものは本当に個人差が大きくて驚きますが、
(素人でも)100m走るのに18秒かかる人もいれば11秒で走る人もいる訳ですから、
個人差があるのは当然と言えば当然かもしれません。

 しかし、一部の特殊な才能を持った人を除けば、単語を覚えるのに効果的な方法は変わりがないと思います。
つまり簡単に言うと「様々な場面でその単語が使われている例に当たり、『記憶のタグ』をより多く作ること」
です。私の経験では「時間をかけている割には単語を覚えられない」と言う人は
ほぼ例外なく「単語帳だけで単語を覚えようとしている人」なのです。「学校で毎週指定の単語帳からテストが
行われるのでその度に50個覚えるのですが、次の週の単語を覚えると前の週の単語はきれいに抜けます」
という人はまず間違いなく単語帳以外の素材(教科書や英字新聞など)を読んでいません。
もちろん学校で英語の授業を受けている人は予習や授業の際に教科書ぐらいは見るでしょうが、
それだけでは圧倒的に時間も量も足りないのです。

というわけで、大切なことは・・・
「①様々な素材を使って、②遭遇頻度を高め、③様々な感覚使って、単語を覚える」ということです。
例えば、単語帳、学校の読解の教科書、英検の対策本、と主に3種類の教材を使っている場合に、
単語帳:毎日20個読み・書き・発音する
教科書:週3回既習のページを2ページ音読する(可能なら朗読CDを聞いた後に)
英検本:週3回既習のページを2ページ音読する(読解問題だけでなく、語句補充問題やリスニングも含めて)
というように、一度学習したもので構わないので何度も何度も英文が体に染み込むまで音読を重ねることが重要です。

このような学習を重ねることで、最初は単語帳で見ただけの単語が、やがて読んで意味が分かるだけでなく、
自分が話したり書いたりする際に自然と出てくるようになるのです!

4.読解
よく生徒から聞くのが「先生、私『読解』(あるいは『長文』)が苦手なんです。
という言葉です。しかし、この言葉をうのみにはできません。
なぜなら読解だけが苦手な生徒というのは極めてまれだからです。
つまり「読解が苦手」と言っている生徒の英語力をよくよく検証してみると、
「単語を知らない、文法も曖昧、よって長文の読解はできる訳がない!」
というような生徒がほとんどなのです。例えば長文読解問題で次のような問題が出たとします。

問)文中の下線部を和訳しなさい。
He found it difficult to concentrate on his work.

例えば上の英文の意味を正確に把握するためには・・・
①単語力 concentrateの意味を知っていること
②文法力 “it”が形式目的語であり、内容的には”to concentrate on his work”を指すこと
の2点が必要です。
そしてこれは読解問題の一部として出題されたとしても、決して「読解力」を測る問題ではありません。

では、読解力を測る問題とはどのようなものでしょうか?
参考として次の問題を考えてみましょう。

問)(       )に入れる適切な語を選択肢から選べ。 *2015年度第3回英検2級第3問より
The foldscope has many advantages over normal microscopes. It is very easy to use and people can attatch a smartphone to take photographs of the sample. Moreover, it is very tough and will not break even if it is dropped. (        ), it is very cheap.
(a) Additionally    (b) At first   (c) Disappointingly   (d) Since then

さてこのような問題を解くために必要な英語力とはどんなものでしょうか?
当然のこととして
①上記英文中の大半の単語や熟語の意味が分かること
②上記英文を理解するために必要な文法知識が身についていること
が挙げられます。そしてその上で「読解力」が必要です。ただしこの読解力は「英語力」とは無関係な力です。
つまりここで必要な読解力とは「きわめて単純な論理的思考力」です。

上の文章は4つの文で構成されています。(ピリオドが4つありますから)
第1文:フォールドスコープ(=紙製の安価な顕微鏡)は普通の顕微鏡よりもたくさんの利点を持っている。
第2文:使いたかが簡単でスマートフォンも付けられる。
第3文:丈夫で落としても壊れない。
第4文:とても安価。

これらの文の論理構成は以下のようになっています。
第1文:[主張]フォールドスコープは普通の顕微鏡よりもたくさんの利点を持っている
第2文:[具体例1]利点1、使いやすい

第3文:[具体例2]利点2、丈夫
第4文:[具体例3]利点3、安価

従って、第4文の文頭の(   )には同種の発言を「追加」する際に用いられる”Additionally”(=さらに)が適切ということになります。
もし仮にこれが日本語で書かれていたら、これは小学校3、4年生の国語のテキストレベルの「読解問題」ということになります。
つまり受験で英語を必要とする中学生や高校生にとって問題なのはこの国語的「読解力」ではなく、
英文自体の理解に必要な語彙力であり文法の理解なのです。

というわけで、「読解問題が苦手」とか「読解力がない」というのは実はほとんどの場合は間違いで、
単純に英文を正しく読むための語彙力や英文法の理解がない状態を指していると言えます。
よって、そこを改善することで、読解問題の得点もおのずから向上して行きます。
もちろん読解問題もその出題形式は様々ですから「設問に対する慣れ」は必要です。
しかし、それはごく短時間で養成することができるものですから、先ずは英語力そのものを上げていくことが大切となります。

5.聴解(以下作成中)

6.作文

7.会話

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