今回は形容詞と可算名詞、不可算名詞の関係を説明します。
可算名詞と不可算名詞の回で扱いましたが、名詞には数えられる名詞(=可算名詞)と
数えられない名詞(=不可算名詞)があります。

そして、形容詞には「可算名詞にしか使えない形容詞」と
「不可算名詞にしか使えない形容詞」があります。具体的に見てみましょう。

先ずは不可算名詞と共に使われる形容詞です。
(1a) There is little snow in our garden.
(2a) There is a little water in the bottle.
(3a) We don’t have much time.

①little ~ =ほとんど~ない(否定語)
②a little ~ =少々の~(肯定語)
③much ~ =たくさんの~(主として否定文で)
*littleは「小さな」という意味では可算名詞にも不可算名詞にも使えます!

次に可算名詞と共に使われる形容詞です。
(1b) There are few kids in the park.
(2b) There are a few students in the classroom.
(3b) I have many friends in America.

①few ~ =ほとんど~ない(否定語)
②a few ~ =少数の~(肯定語)
③many ~ =たくさんの~

ここでいくつか重要な点を確認しておきましょう!
◆little / fewは「ほとんど~ない」→「ない」という否定の意味を持つ否定語なので、
 noやnotなどの他の否定語と一緒には使えません。

× There isn’t little snow.

◆muchは通常否定文で用いられ、肯定文で不可算名詞がたくさんある場合は
 ”a lot of ~”を使います。なお、a lot ofは可算名にも不可算名詞にも用いられます。
*この点なぜか多くの教科書や参考書では触れられていませんが大事です。

◆few / a fewの後の名詞は複数形
 「ほとんど~ない」という意味のfewもそのあとに続く名詞は複数形になります。
 よって当然ですがそれを受けるbe動詞はare / wereになります。

なお、先ほども取り上げたa lot ofやsome, any, noは可算名詞、不可算名詞のどちらにも使用できます。
(4) We have some time to do the work.
(5) We have some rabbits in our house.

今回の内容は定期テストや入試でも頻出ですのでよく復習しておいて下さい。
では!