今回はある名詞が数えられるか否かという話です。
英語は単数と複数の違いにうるさい言語だという話を「複数形」の回でしました。
日本語では「リンゴ」は1つであろうと2つ以上であろうと「リンゴ」でで変わりがないのですが、
英語では”an apple” が”two apples”と変化します。

しかし、これは「数えられる名詞」(=可算名詞)の話であって、
そもそも「数えられない名詞」(=不可算名詞)はこのかぎりではありません。
例えばwaterは不可算名詞ですから、何リットルあろうとsがつくことはありません。

water → a lot of water(たくさんの水)
a liter of water → two liters of water(2リットルの水)
a glass of water → two glasses of water(グラス2杯の水)

しかし、上の例でもわかるように”water”のような不可算名詞(=物質名詞)は
それ自体は数えられませんが、単位や器でなら数えることができるのです。
例えば以下のような感じになります。

a cup of coffe(一杯のコーヒー)
a bottle of water(ビンに入った水/ペットボトル1本の水)
a spoonful of sugar(スプーン一杯の砂糖)
a sheet of paper(一枚の紙)
a piece of cake(ケーキ1つ/切り分けたケーキの1つ)
a liter of oil(1リットルのオイル)
a bar of chocolate(チョコレート1枚)

さて、物質名詞以外にも不可算名詞はあります。
中学生が習う不可算名詞には以下のようなものがあります。

work(仕事)*job(仕事)は可算名詞
music(音楽)*song(歌)は可算名詞
news(ニュース)*sがついているが不可算名詞で単数扱い
advice(アドバイス)*tip(助言、秘訣)は可算名詞

これらの単語は「抽象名詞」と呼ばれるもので、日本語的には数えてもいいんじゃないの?
と思ってしまうものが多いので、悩ましいのです。

「家を買おうかと思ってるのですが、一つアドバイスを頂けませんか?」
を英語にするとこんな感じです。

Would you give me some advice about buying a house?

“some”(いくつか/なにか)が”advice”の前についていますが、
adviceは不可算名詞なのでadvicesとなることはありません。

高校入試ではworkとadviceは頻出ですからしっかりと覚えたいものです。
では今回はここまでです。