いよいよ中学英文法もラスト2つです。
その内の1つが今回学習する助動詞canです。

助動詞とは動詞の直前に置かれて、動詞にある意味を付加する語です。
具体的に見てみましょう!

(1) He speaks two languages.
(彼は2つの言語を話します
(2) He can speak two languages.
(彼は2つの言語を話すことができます

このように動詞にcanという助動詞をつけることで、
speak = 話す
can speak = 話すことができる

と意味を変えることができるのです。
さて、ここから少し細かい話です。

(1)の”speaks”は動詞speakの「現在形」ですが、
(2)の”speak”は動詞speakの「原形」です。

is, am, areなどbe動詞の原形は”be”ですが、
その他の動詞(=一般動詞)の原形は現在形と同じ形です。

さて、一般動詞の現在形には、主語が三人称単数形の名詞が来る場合には、
sまたはes(=三単現のs)が語尾に加えられます。

(3) I speak two languages.(Iは一人称単数形)
(1) He speaks two languages.(Heは三人称単数形)

さて、ここでもう一度canの付いた文を見てみましょう。
(2) He can speak two languages.

主語は”He”と「三人称単数形」ですがspeakにsは付きません。
これは「助動詞の付いた動詞は原形になる」というルールがあるためです。

さて、ここでcanを用いた文の疑問文と否定文にも触れておきましょう。

(2) He can speak two languages.
 → Can he speak two languages?(疑問文)
   Yes, he can. He can speak two languages.
   No, he can’t. He can’t speak two languages.(否定文)

助動詞canの入った文の疑問文はcanを文頭にもっていくだけです。
また否定文はcanの後にnotを入れるだけです。

この形一般動詞の疑問文と否定文と似ていますね。
それもそのはずで、一般動詞の疑問文と否定文を作る際のdoは実は助動詞だからです。

(1) He speaks two languages.(speaksは現在形)
 → Does he speak two languages?(speakは原形)
   Yes, he does. He speaks two languages.
   No, he doesn’t. He doesn’t speak two languages.(speakは原形)

さて、canとほぼ同じ意味を表すの表現に”be able to”という表現があります。

(2) He can speak two languages.
(5) He is able to speak two languages.

上の二つはほぼ同じ意味です。
ただしbe able toはbe動詞が入っているので、be動詞文ということになり、
疑問文や否定文の作り方もそれに準じます。

(5) He is able to speak two languages.
 → Is he able to speak two languages?
   yes, he is. He is able to speak two languages.
   No, he isn’t. He isn’t able to speak two languages.

では今回はここまでです!