「紛らわしい形容詞」という大学入試での頻出テーマがあって、
その中でも理解しにくいのが、respectableとrespectfulです。
先ずは辞書の説明を見てみましょう!

respectable:(人などが)(社会的に)ちゃんとした、尊敬すべき
respectful:礼儀正しい、丁寧な、敬意を表する
*出典:ジーニアス英和大辞典

生徒は「礼儀正しい人はちゃんとした人でしょ。結局違いがよく分かりません!」
と言うわけです。次に実際の入試問題を見てみましょう。

You should be (        )to your parents.
① respected    ② respectful    ③ respecting    ④ respective    (國學院大)

さて、ここでrespectableとrespectfulの意味の違いをはっきりさせておきましょう!

respectable:respect(尊敬)+able(できる)=尊敬できる → 立派な(=尊敬される側)
respectful:respect(尊敬)+ful(いっぱい)=尊敬の気持ちがいっぱい → 礼儀正しい(=尊敬する側)

このようにrespectableとrespectfulは立場が真逆の言葉なのです。
理解を定着させるために次の例文を読んでみましょう。

My father is a very respectable person.
So, we are always respectful to him.
(私の祖父はとても尊敬できる人なので、私たちは常に彼に対して礼儀正しくしています)

さて、そすると先ほどの國學院大の問題はの正解は・・・
(  )の後方に、”to your parents”(=あなたの両親に対して)とありますから、
②のrespectfulと言うことになります。

ちなみに④のrespectiveも大事な単語で意味は「個々の」という
「尊敬」とは無関係のものになります。英語のrespectには実は「点」とか「箇所」という意味があり、
その意味での派生語がrespectiveということになります。

e.g. These two poems are similar in some respects.
(これらの二つの詩はいくつかの点で似ています)
*出典:ジーニアス英和大辞典

なおrespectbaleとrespectfulの他にも以下のような「紛らわしい形容詞」が入試では頻出です。
ぜひ意味を調べてみて下さい!

considerableとconsiderate
industrialとindustrious
literalとliterateとliterary
live(形)とaliveとlivingとlively
regretableとregretful
sensitiveとsesible
successfulとsuccessive

では!