今回は中1の範囲の一つの山場とも言える「三単現のS」についての講義です。
英語には次のようなルールがあります。
「主語が3人称単数形で、動詞が現在形のとき、動詞の語尾にsまたはesをつける」

日本語では主語の人称によって動詞の形が変わるという習慣というかルールがないので、
意識しないとなかなか定着しないルールです。具体的に見てみましょう!

(1) I learn English three times a week.
(2) You learn English three times a week.
(3a) He learns English five times a week.

先ずは人称の確認です。人称には1人称、2人称、3人称、と三つあります。
1人称:自分、自分達(I, we)
2人称:あなた、あなたがた(you)
3人称:上記以外のすべて(人以外の語も含む)

というわけで、主語が3人称で単数形の(3)は動詞learnにsがついています。
「人称」という用語のために誤解されやすいのですが、先ほども書きましたが、
人以外のものにも「人称」は存在します。例えば・・・

(4) Our dog seldom barks.(ウチの犬はめったにほえない)
*seldom めったに~しない

「私たちの犬」は私(達)でも、あなた(方)でもないので3人称となります。
またdogsとsがついていないので単数と言えます。よって動詞には「三単現のS」をつけます。
次に疑問文や否定文を考えてみましょう。

(3b) He doesn’t learn English five times a week.
(3c) Does he learn English five times a week?

「三単現のS」は否定文や疑問文になると助動詞のdoにつきます。
そしてその代わりというわけでもないですが、動詞からsは消えます。
この形を「原形」と言いますが、今はあまり意識しなくてもよいです。
よって、以下のような形はいずれも文法的に間違っているというわけです。

× He lean English five times a week.
× He doesn’t learns English five times a week.
× Do he learn English five times a week?
× Does he learns English five times a week?

さて、「三単現のS」もう一つややこしいのはsの付け方です。

大半の動詞 → sをつける [play, sing, read, eat etc.]
発音がス、ズ、シュ、チ、ジで終わる動詞 → esをつける [pass, push, teach etc.]
子音字+yで終わる動詞 → yをiに替えてesをつける [study, cry, carry etc. ]
特殊なもの → go: goes, have:has

なお発音のルールは「名詞の複数形のs」と同じです。

では少し練習してみましょう!
問)以下の日本文を英文に直しなさい。
①私の息子は週3回水泳を学んでいます。
②あなたの娘さんは英語を話せますか?
③私たちの英語の先生は日本語が話せません。
④私の両親は猫が好きです。
⑤そのビルは5階建てです。

さて、ポイントは主語の人称と数です。
動詞にsがつくのはあくまでも主語が3人称で単数の場合だけです!
例えば「私の息子」は「私の」は1人称ですが「息子」は「あなた」でも「私」でもないので、
3人称です。














① My son learns swimming three times a week.
② Does your daughter speak English?
③ Our English teacher doesn’t speak Japanese.
④ My parents love cats.
⑤ The building has five stories.