今回は教書を使ってどうやって学習したらよいかというお話です。
大人が英語をやり直す際に「先ずは中学校の教科書から」というのは色々な先生方が
仰っていることだとは思いますが、ここではその具体的な方法をお伝えします。

1.用意するもの
①教科書
②ノート2冊
③教科書の朗読CD

ニューホライズン 見開き

2.学習の手順
①教科書の基本文で当該回の新出事項を確認する
②CDで教科書の本文を聞く
③教科書の本文をノート1の左側にに和訳する
④自分の書いた和訳をノート1の右側に英訳する
⑤教科書を見て自分英訳を添削する
⑥間違えた表現やスペルをミスした語句をノート2に10回ほど書いて覚える
⑦和訳を見て、口頭で英語に訳す(=音読)
⑧1文ごとCDで再生し、ノート2に書き取りをする

 

ニューホライズン ノート

3.ポイント
・基本文を見て理解できない場合は参考書を読むか先生の手を借りる
・和訳ができない箇所はやはり先生に聞く
・音読は5回~10回繰り返し、体に染み込ませる
・音読は定期的に復習する(=以前学習した回に戻る)

ニューホライズン 教科書ガイド

教科書学習というとパラパラ眺めて、だいたいの意味が分かればOKとして
先に進んでしまう人が多いのですが、和訳→音読(=口頭での英訳)までできるようにならないと
実はあまり意味がありません。
よく日本人が「何年も英語を勉強しているに会話ができない」と言われるのは
「聞くこと」と「口に出すこと」(≒話すこと)を英語学習の中から省いてしまうからです。

自分が中学生の時を振り返ってみて上記の「学習の手順」のように学習していた人は
ほとんどいないのではないでしょうか。

もちろんこれが高校の英語となると「書き言葉」が多くなるので、
和訳を口頭で再現することは必要ないのですが、
中学英語は会話中心なので「英文を口頭で再現する」ことが非常に大切なのです。