今回は疑問詞whatについての講義です。
whatは日本語だと「なに」に相当する言葉です。
なにか物の名前や種別が分からない時に使う言葉です。
(1) This is my new dictinonary.(これは私の新しい辞書です。)
例えば机の上に黒い四角い箱のようなものがあった時に、
それが一見何かわからなかったとします。そんな時には、
(1)の文の下線部をwhatに替えればよいのです。
(2) This is what?(これは何ですか?)
ただし、このままでは意味は通じますが、疑問文の語順になっていないので
be動詞isを主語の前に出して・・・
(3) What is this?(これは何ですか?)
のように①whatを文頭に移動し、②be動詞を主語の前に持ってきます。
whatを使った文は苦手にする人が多いのですが、そのような人は、
whatが他の名詞と同じ働きをしている、ということを理解していないのです。
This is a pen.(これはペンです)
This is an eraser.(これは消しゴムです)
This is a ruler.(これは定規です)
This is scissors.(これはハサミです)
And, this is what? [what is this?](そして、これは何ですか?)
また一般動詞と使うとこんな感じです。
(4) I like tempura in Japanese food.(私は日本食の中では天ぷらが好きです)
上の文の「天ぷら」をwhatに替えれば・・・
(5) What do you like in Japanese food?(日本食の中で何が好きですか?)
もちろんこの文は・・・
① You like tempura in Japanese food.
② You like what in Japanese food?(名詞をwhatに替える)
③ What you like in Japanese food?(whatを文頭に移動する)
④ What do you like in Japanese food?(doを主語の前において疑問文の語順にする)
という順で生成されたものです。
最終的には何も考えずに④の英文が作れるようになれば良いのですが、
なれないうちは、わからなくなってしまったら、上の「生成のプロセス」を考えてみましょう!
ちなみに、このプロセスを考えると次の英文がなぜ文法的に誤っているかわかるはずです。
(6) ×What do you like Japanese food?
では今回はここまでです。