先日、中2の女の子の授業で駿台模試の復習を行いました。
駿台予備校は大学受験の老舗ですが、高校受験部もあり、
その模試はやはり高校受験でも開成・国立・早慶附属高校を目指す生徒が受けるハイレベルな模試です。

で、文法問題の一つに以下のような問題がありました。
(記憶から再現しているので細部は異なっています)

問)空所に入れるのに適切な語を選択肢の中から選びなさい。
 「私たちは5分後に駅につくでしょう。」
 We will arrive at the station (        ) five minutes.
 ①on    ②for    ③in    ④at

正解)③

さてこのinはなかなか難しくて「~後に」という意味で、
「現在から一定時間後に何かが行われる」時に用いられます。

(1) I’ ll be back in a few minutes.(2,3分で戻ってくるよ)

ですから本問でも③inが正解となります。
ちなみにこのようなときに”after a few minutes”とは言いません。
afterは過去のある時点以降を指すのに用います。

(2) I met him again after a week.(私は一週間後に彼に再び会いました)

ちなみに彼女は②forを選びました。
曰く「後ろに時間があるから・・・」

確かにforはよく後方に時間を携えます。

(3) She stayed here for about a week.(彼女はここに約一週間滞在した)
 
しかしここでforを使うことは できません。
というのはarrive(到着する)という動詞が「継続不可能な動作」を表すからです。
つまり「到着する」という言葉は「~の間」という「継続」を表すforとは相いれないのです。

動詞はその意味により以下の3つに分類することができます。
①状態動詞(常にある状態にある動詞):know, live, have(~を所有している)など
②継続可能な動作動詞:study, read, sleep, runなど
③継続不可能な動作動詞:finish, arrive, marryなど

この内③の動詞は継続の意味を表すfor(~の間)やtill/until(~まで)と一緒には使えないのです。

駿台模試はやっぱりいい所を突いてきますね!

では今回はここまでです。