今回は形容詞についての講義です。
形容詞とは名詞を説明する言葉です。
日本語では「きれい」「早い」など「語尾が『い』で終わる」言葉です。
英語では以下のようなものが形容詞です。

good(良い), bad(悪い)
long(長い), short(短い)
young(若い), old(古い/年を取った)
hot(熱い), cold(冷たい)

形容詞の英文中での働きは2つあります。

①名詞を修飾する
②補語となる

①名詞を修飾する
名詞の前におかれる用法です。
(1a) a small child
(2a) Japanese students
(3a) beautiful flowers
(4a) the tall building

②補語となる
(1b) The child is small.
(2b) The students are Japanese.
(3b) These flowers are beautiful.
(4b) The building is tall.

「補語」はさしあたって「主語の説明をする言葉」と考えておいて下さい。
この形容詞の①②の用法の理解を試すためによく次のような問題が出されます。

問)次の2つの英文が同じ意味になるように下線部に適切な語句を続けなさい。

This is a nice watch.
This watch       .

 
ここで注意しなければならないのは”a”を入れないということです。
“a”は冠詞と言って名詞の前に「冠のようにかぶせる言葉」ですから、
形容詞だけであれば不要です。
よって正解は以下のようになります。

答)This watch is nice.

まあ、形容詞は文法としてはあまりむずかしくはないのですが、
色々な形容詞を覚えることで表現が豊かになります。
例えば次の日本文の(  )内に入る語を自由に考えてみて下さい。

「彼は(   )人だ」 ”He is(    ).”
優秀な
臆病な
頭がいい
優しい
厳しい
強い
背が高い
がっしりとした
ほっそりとした
etc.

あるいはこんな文はどうでしょうか?

「私はこのニュースを知って(  )」 “I am (    )to know the news.”
悲しい
嬉しい
がっかりしている
興奮している
驚いた
etc.

これらの日本語を表す形容詞がさっと出てくる人は(特に実際の会話では)
非常に少ないのではないでしょうか。
このあたりの広げ方及び反復訓練が日本の英語学習で最も不足しているところではないかと思います。
皆さんはいかがですか?

今回はここまでです。
では!

解答例
優秀な(excellent)
臆病な(timid)
頭がいい(smart)
優しい(gentle)
厳しい(strict)
強い(strong)
背が高い(tall)
がっしりとした(solid)
ほっそりとした(slim)

悲しい(sad)
嬉しい(happy)
がっかりしている(disappointed)
興奮している(excited)
驚いた(surprised)